ブルマスティフの魅力

  1. 最も信頼出来るガードドッグ!
    当初のブルマスティフの作出目的は、ブルドッグより大きく、マスティフより小型で敏捷にして、戦闘能力を最高に高めるために選択繁殖されたもので 使役目的に見事に成功した犬種である。
    闇夜に紛れて屋敷に忍び込む不法侵入者を電光石火のごとく押し倒し、決して殺すことなく主人が到着するまで その場に悪党を釘付けにするのが仕事であった。
    古くにはライオンと闘ったとの記録もあるようだが、これは定かではない。

    しかし、現在では身体的な強さはそのままであっても性格は全く攻撃性を持たない。
    家庭犬として社会に順応出来るように改良されて完全に固定されている。
    ブルマスティフの強さは強靱な精神の中にのみ脈々と受け継がれている。
    この強さは、優しさに直結する。
    強さを心の内に隠し、不用意にひけらかそうとは決してしない。

    他の者と闘って相手を倒す能力は他犬種に最高位を譲ったかも知れないが、精神面の強さと優しさ、ガードドッグとしての総合能力は現在でもこの犬種に勝るものはないと信じている。

    ある統計によると凶悪犯罪の多いアメリカでブルマスティフを飼っている家庭の被犯罪遭遇率が、そうでない家庭の1割未満であることも、現在でもブルマスティフが現役のガードドッグとして通用しているという証拠のひとつであろう。

    ブルマスティフには日本の武士道に通ずるものがある。

  2. 質実剛健!
    ブルマスティフは、その身体から想像出来ないほど質素で控えめである。
    静かに佇んでいるだけで充分な存在感があり、その威厳に奢侈な点がないということである。
    剛健さは改めて記すまでもないが、非常にたくましく丈夫である。
    病気も他犬種に比べて多いということはない。
    短吻種の犬種の中では、意外に暑さにも寒さにも強い。
    気温摂氏30度以下なら扇風機で補えるし、気温摂氏0度以上あれば、毛布1枚あれば寒さを凌ぐことができる。
    派手な長毛の被毛はガードドッグにとって致命的であるから短毛であるのは尤もであるが、ダブルコート(二重被毛)は風雨から身を守りゴムのように丈夫な伸縮性を持つ厚い皮膚とともに外的のあらゆる攻撃に耐えうる。
    訓練性能は、警察犬などのように高くはないが、日常の躾けやマナーは特別な訓練を受けなくても飼い主の手によってスムーズに入る。

  3. 飼い易い!
    ブルマスティフは、とても飼い易い大型犬である。
    できれば庭付き一戸建ての家で飼うことが望ましいが、最近増えてきた大型犬飼育可能マンションでも充分に飼育できる。
    落ち着いたブルマスティフは、子供とも他の犬種の犬とも仲良く出来る。
    無駄吠え無く、騒音による隣近所からの苦情も少ないであろう。
    運動量も毎日30分程度の散歩を1日2回以上、飼い主か家族がリードを持って徒歩で行っていただければ問題ない。
    また、留守番も得意である。
    メスの場合は、繁殖を目的としない場合は発情中の出血や臭いの煩わしさを排除し、また乱繁殖を予防する意味でも避妊手術を受けることが望ましい。避妊手術に関しては賛否両論があることを承知しているが、大型犬で避妊手術を受けない場合は 相応の管理と覚悟を必要とすることは言うまでもない。但し、メスの場合はブルマスティフとしての存在感は充分に保ちながらもオスにはない特有の優しさを持ち合わせており、特に住宅密集地や近所などに配慮を必要とする飼育環境の場合にはメスの方がオスに比べて飼育に適していると考えている。

  4. まとめ
    このように強く優しく飼育し易いブルマスティフであるが、上記は私たちの CORNICHE BULLMASTIFFS によって選択繁殖された犬の特徴的な魅力であり、すべてのブルマスティフがこのような魅力を持つとは言えないことが残念である。何故ならば私自身が他犬舎様作出のブルマスティフを多く見ていないからである。日本での絶対数がまだ少ないブルマスティフだけに不用意な安心感をファンシャーの皆様に与えることを慎む為で他意はない。
    元来勇猛なガードドッグとしてブルドッグとマスティフの異犬種交配によって誕生したブルマスティフである故に繁殖方法を間違えれば容姿や性格が非常に難しい犬が産まれる可能性は否定しきれない。

    優れたブルマスティフは、必ず飼い主や周りの人々を幸福にする。
    すばらしいブルマスティフ作出のために欧米はじめ世界各国の専門ブリーダー様、獣医師、諸先輩方々のご指導を仰ぎながら地道な勉強と努力を重ねて参る所存である。

    最後に 皆様のご批判を頂戴出来れば嬉しい限りである。

    以上
    2009年4月
    CORNICHE BULLMASTIFFS
    森下 浩臣 & 茂美